ドイツの今と昔を発見しよう!

© Ron Stern

HISTORY UP
Your Life!

  • 文化財
  • ライフスタイル
  • 世界遺産
  • 体験
  • 空気
  • 文化

真のドイツ

お祭りと地方の伝統

May Week Osnabrueck ©Sascha Mayerer    ドイツ歴史古都連盟は、地方の慣習や伝統、そして都市の歴史と密接に結び付いた特徴を備えた「庶民の祭り」を大切に保存しています。ドイツを訪問される際の日程に「お祭り」は欠かせません。祭りを体験する最良の時期は3月から10月の間、特に夏季です。

    有名な「テューリング地方の焼きソーセージ(Thüringer Bratwurst)」の最古の記録は1404年に遡ります。テューリング州の州都、エアフルトが焼きソーセージを祝う絶好の機会として祭りを利用するのは当然です。毎年3月、新しい夏の季節を迎えるバーベキュー祭、「テューリンゲン地方の焼きソーセージ祭(Thüringer Bratwurstfest)」では、エアフルトの大聖堂広場が(おそらく)ドイツ最大のバーベキュー場に生まれ変わります。真っ赤に燃える20ヶ所のバーベキュー網の前で、テューリンゲンのソーセージ製造者たちが腕を競い合いながら、技を披露します。最良のレシピに関する専門家の話や討論に併せ、楽しみが味わえるイベントも盛りだくさんです。野生あふれるソーセージ・ロデオでは、揺れ動くソーセージの上で出来る限り長い時間乗り続けるために踏ん張り続けます。周りの人たちはゆったりと眺めているので、そのコントラストに思わず微笑んでしまいます。焼くのに時間はかかりますが、でも一番大事なことは、焼き上がったソーセージがいかに美味しいかですからね。   
Sendschwert ©Muenster Marketing                                           
    ミュンスターのゼント祭(Send)、アウグスブルクのドゥルト祭(Dult)とプレーラー祭(Plärrer)など、歴史的にもっと古い祭りもあります。祭りの名称、“Send“ とは、ドイツ語の“Synode”(シノドス)から派生した語彙です。シノドスとは、ミュンスターで9世紀から毎年2回開かれていた、司教管区の代表と聖職者との集会です。これを機会に、11世紀以降、毎週開かれていた一般市民の市とは異なる、販売に制限を設けたり、現地の商人や職人たちを優遇する特別な市が催されるようになります。1578年から、祭りで不法な行いをした者は罰せられるという警告を意味するゼントの剣(Sendschwert)がミュンスターの市庁舎に掲げられます。ゼント祭は毎年3回、ミュンスター城(Schloss Münster)の前の広場で開催されます。
      
    アウグスブルクの祭りの歴史は967年まで遡ります。オスタードゥルト(Osterdult)と呼ばれていたドゥルト祭は、元々は布の市場でしたが、数百年を経て徐々にあらゆる品物を販売する市場に発展していきます。ドゥルト祭(Dult)と並ぶプレーラー祭(Plärrer)は、人々の泣き叫びを意味する「Geplärre」から派生した名称が付けられた祭りです。アウグスブルク生まれの作家、ベルトルト・ブレヒトは、「Plärrerlied(プレーラーの歌)」という詩の中で、千年の歴史を持つイベントに敬意を表しています。 
 
    5月祭で柱を立てる伝統は古代ローマ時代まで遡り、すでに古代ゲルマン民族の慣習でした。オズナブリュックでは、この儀式は毎年、5月週間(Maiwoche)祭の一環として祝祭されます。この期間は、旧市街はお祭り一色となり、あらゆる食あり音楽ありで、町全体がパーティー会場のような雰囲気に包まれます。クリスマスマーケットをよくご存知の方なら、夏季のクリスマス祭りと思われるかも知れません。

    ハンザ都市、ロストックは、沿海地方として、帆船や航海の伝統を保ち、特に有名な場所は沿岸リゾート、ヴァルネミュンデ(Warnemünde)です。ヴァルネミュンデ・ウィーク(Warnemünder Woche)は、サマーシーズンの開幕を告げる伝統的な春祭りです。7月の第一土曜日には、ニエゲ・ユムガング(Niege Ümgang)と呼ばれるイベントが催されます。ブラスバンド、郷土衣装をまとったグループ、ネプトゥーンと仲間たち、パイロットと漁民、粉挽き職人とパン職人、精肉職人、商人、そして宿屋の主人などが一同に介し、伝統的なパレードで町を廻ります。太鼓の響き、呼び込みの叫び、仮設小屋からの歌声などに並び、もうひとつのハイライトは伝統的なヴァルネミュンデ結婚式とブラウトヴァッシェン(花嫁洗いの意)です。イベントは「ハンザ醸造都市ロストック」によるビール樽の穴開けで幕を閉じます。
  
Kiliani Volksfest Würzburg ©Bjoern Rudek    マインツの「ヨハネスの夜」は、マインツが生んだ偉人、ヨハネス・グーテンベルクに敬意を表する祝祭で毎年6月に催されます。この市民祭は、マインツの印刷技術の伝統と密接に結び付いています。イベントのハイライトのひとつはグーテンベルク博物館の前で行われる「ガウチェン」(Gautschen: 製紙の脱水工程の意)です。この書籍の印刷業の伝統的な儀式は、たびたび印刷見習い工の洗礼式として説明されています。ギルドの新世代の職人、昔の見習い工は、公衆の面前で水をかけられます。徒弟期間中の過ちや埃を洗い流す意味を持っている慣習です。ヴュルツブルクでは、キリアニ市民祭のために特別に醸造された祭りビールとビール小屋を目玉とする最初の市民祭が7月に催されます。フォーク音楽、伝統的な衣装、馬乗り競技などで楽しむ歴史的なこの祭りは、ヴュルツブルク市の守護聖人である聖キリアンを祝う市民祭です。

    「ハイデルベルクの秋」は毎年9月に催される旧市街のストリート・フェスティバルです。メインストリートでは工芸品の大きな市が並び、大学広場(Universitätsplatz)では中世のプファルツ選帝侯マーケット(Churpfälzer Market)が盛大に催されます。旧市街の広場で演奏される多種多様な音楽だけではなく、多彩なスペシャリティーも食いしん坊たちの大きな魅力です。
 
City Festival Wiesbaden ©Bjoern Rudek    秋のお祭りといえば、9月末に開催されるヴィースバーデンの市民祭も見逃せません。町の中心の全地区とヘッセン州立劇場(Staatstheater)前の公園で、多くのイベントやアトラクションが催されます。秋にふさわしい装飾、今年初めての新ワイン、焼き栗、芸術的なかぼちゃ、そして工芸品など、あらゆる人たちの趣向に応えます。歩きつかれて脚が棒になったら、数あるステージ前のどこかに腰掛けて秋の陽射しを味わってください。ジャズの音楽を背景に、そして美味なスパークリング・ワインのグラスを片手に・・・

17の古都

「ドイツ古都連盟」旅行企画ガイド