リューベック (Lübeck)
バルト海の玄関、ハンザ都市の女王

堂々と空に聳える7つのゴシック教会の塔およびホルステン門は町のシンボル。散策の休憩は、リューベック名物マルツィパンの製造過程の見学もできるマルツィパン・サロンでのお茶はいかがでしょう。海岸に向かうなら、バルト海に面する港町リューベックの海水の香りを感じるトラヴェミュンデ(Travemünde)地区が一番です。中世の商業貿易のハンザ同盟が繁栄していた時代の中で、貿易ルートの重要な位置にあったリューベックはハンザ都市の偉大な歴史から恩恵を受けています。欧州ハンザ博物館(Europäisches Hansemuseum)では、ハンザ同盟および当時の世界貿易や力関係、そして人々の日常の困難な生活などを知ることができます。

また、作家トーマス・マンが自分の郷里の姿を描いた「ブッデンブロークの人々」に因んで名付けられたブッデンブロークハウス(Buddenbrookhaus)を訪れると、小説の情景に劣らないノスタルジーに浸れると思います。とにかくリューベックでは町全体を覆うレンガ造りの光景に圧倒されます。数々のフェスティバル、マーケット、伝統工芸品、ブティック、レストラン、カフェ、バーなど、若さあふれるダイナミックで創造的なシーンも、石とレンガに包まれた偉大な歴史の未来を示す現代のリューベックです。
地元の空気を味わうヒント:
名産の繊細な味のマルツィパンとリューベック・ロートシュポン(赤い木樽の意)をお試しください。ロートシュポン( Rotspon)という名前の由来は、17世紀からリューベックに樽で輸送され、瓶詰めまで熟成されていたフランスの赤ワインに因んでいます。マルツィパンとの意外な組み合わせは、グルメの人にも新たな発見になることでしょう。